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日頃、良くも悪くも競争を意識してないものの、間接的を含め必ずどこかと競争してるという事実を再認識。戦い方は昔も今も本質はあまり変わってないと感じた。

将軍の器量として、敵に勝つための外向きの器量とともに、組織をまとめる内向きな器量を三つの層への分類に共感。

一番下には「愛情や温情による心服」。これがないと誰もついてこない。

その上に「規律による統制」

そして一番上にくるのは「強い危機感」で組織を高いレベルでまとめるための最良の策と明記。

個人的には共有できるビジョンとか、やりたいこととおきたいけど、確かに現実に照らし合わせると危機感のほうが納得感あり。

特に個性を尊重し自立した組織を志向している場合、危機感のほうがまとまりやすいと思う。

孫子で有名なフレーズといえば「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」。

この場合の彼は目の前の敵だけではなく周辺のライバルすべてが対象と初めて知る。

何より、この前の段階で、あらかじめ勝利の目算をたてるために5つの条件が記されてて、結局のところ、当たり前に勝てることを当たり前に積み上げることの大切さが主旨らしい。

確かに相手と自分だけ知ったら勝てるほど甘くはないもんなぁと納得。

全体的に、孫子というと小難しい印象があったが現代の事例もとりまぜられてて読みやすかった。

ジョブズがカリグラフを学んでたことが、後日マックのフォント開発に活かされた話がつながりやすく腹に落ちた。

コネクティング・ドッツになるよう、今やってることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶと信じたい!