「やろうとしていたことを先延ばしにしてしまう。」
「些細なことでカッとなる」・・・。大人になって
から悪い習慣を変える行動改善は難しいものです。
私たちの行動を決定づける「トリガー」が何かを
解明し、トリガーを味方につけて行動を有意義に
改善して長続きする仕組みが紹介されています。
01 行動改善を阻む「信念のトリガー」
・ 私は意志が強いから誘惑には負けない
・ 今日は特別な日だ
・ 少なくとも私は・・・よりもマシだ
・ 私は疲れを知らない、熱意が消えることもない
・ 時間はたっぷりあるさ
・ 努力すれば報われる
・ 誰も私のことなんか気にしていない
・ 変わってしまったら私が私でなくなる
いずれも、「なりたい自分になれないのか?」
大きな疑問に対するぴったりの答えにならない
02 環境が私たちの行動を決めている
・ 環境をコントロールしているつもりが、
実際には環境が私たちをコントロールしている
03 「計画する人」と「実行する人」2つの人格
が一人の人間の中にいるので環境に対して
二通りの反応をする
04 変化の輪(なりたい人間になるために)
二つの次元が交差しているところを整理する
「プラス」「マイナス」軸と「変化」「保つ」軸
①創る:「プラス」×「変化」
これから作り出したいプラスの要素を表す
→新規事業や新たな事業部をつくるなど
②維持する:「プラス」×「保つ」
これからも維持したいプラスの要素を表す
→コア事業に集中する、社風を大事にする
③取り除く:「マイナス」×「変化」
これから取り除きたいマイナスの要素を表す
→事業の撤退、売却
④受け入れる:「マイナス」×「保つ」
これから受け入れる必要のあるマイナスの要素
→直面している事態を受け入れる
05 日課の質問「私は最大限努力したか?」
①変化は一夜にして起こるものではない
②成功は日夜繰り返して行うささやかな努力の
積み重ね
③努力すればよくなる、しなければよくならない
06 コーチは私たちの内部に住む「計画する人」
と「実行する人」を合体させる人
07 向こうの舟は空っぽだ(仏教の教え)
自分に向かってきてぶつかりそうな舟に、誰か
乗っていると思えば腹を立て責め立て犠牲者になる
誰も乗っていない空っぽの舟だとわかると、もっと
冷静に振る舞う。
罪を着せる相手がいないと怒れない。
仏教は心の内面を見る。他人と接触するとき、心の
平静を保つため
08 人生の使命は「役に立つ違い」をつくること
ドラッカーが語る。人生の使命は私たちがいかに
賢いか、いかに正しいかを証明することではない
「偽陽性」(自分を高く見せるために他人を犠牲に)
①衒学(げんがく)プレゼンで文法の誤りを指摘等
②「だから言っただろう」
③道徳的卓越性(相手のことを思って言ったのに、
相手から心からありがとうと言われることが
どれぐらいあるだろうか?)
④上司・同僚・ライバル・顧客のグチを言う
(あなたならもっと上手にやれるという含み)
09 確証バイアス
自分の意見を是非する情報をそれが正しいかどうか
にかかわらず選り好みする
意味のない議論で最悪なのは「事実」と「意見」が
ごっちゃになること
10 仕組みがなければ改善しない
2014年度フォーチュン誌「世界の偉大なリーダー」
3位になったフォードのCEOアラン・ムラーリー
事業計画レビュー(BPR)の新しいプロセス
毎週、世界の16人のトップが集まるBPRで
・会社の計画、状況、予測、注意の必要な点を
レビューする際、
「よい:緑」「懸念される:黄」「悪い:赤」
に色分けして自己紹介することを徹底
11 「まあまあ」の行動を引き起こす4つの環境
①やる気が最低レベルのとき
②無料奉仕で働くとき
③アマチュアのように行動するとき
④相手に合わせることに問題があるとき
→自分のやり方のほうがもっとよいと思う
→誰かの行動ルールに完全には従いたくない
12 スキルは高いモチベーションをもたらす源泉
スキルがあればあるほどよい仕事をするのが容易に
もっと仕事を楽しめるようになる。
楽しめば楽しむほどもっと続けようとする
モチベーションが高くなる
13 大人になってから「行動を変えたことで
もっとも記憶に残るものはなんですか?」
禁煙は少し違う。
もともと喫煙は不健康だし社会的にも蔑視されてて
禁煙を働きかける外的な圧力は大きい
聞きたいのは、「あなたが変わることで他の人の
人生がよくなるよう、自発的に行動を変えるもの」
14 6つのエンゲージングの質問
①明確な目標を設定するために最大限努力したか
②目標達成に向け進歩するために最大限努力したか
③人生の意義を見つけるために最大限努力したか
④幸せであるために最大限努力したか
⑤よい関係を構築するために最大限努力したか
⑥心からエンゲージするために最大限努力したか
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