金曜日に、9 時から終日EDITで経営企画部の
16 名と経営企画塾を開講しました。

人事、広報、総務、ITシステム、経営企画と
多岐にわたる職種が同居するUDSの経営企画
部ですが、職種を超えて事前にワークシート
で、UDSビジョンと戦略、来期の施策を考え
てきてもらいました。

これからの経営をThink Nextすると、明ら
かに人事部、広報部といった縦割り発想で
専門分化していってもAIや環境変化の対応
ができないと仮定しました。

体感値でいくと、スタートアップから、
少し会社の規模が出てきた際、事業・営業
以外の管理全般を誰か一人にお願いする
ことになります。

その一人は往々にして人事も経理も総務も
広報もやることになります。

象徴的に最初の一人か最後の一人と表現し
ました。

これからの経営企画は経営のエージェント
として人事・広報・総務・ITシステム・
管理会計を含めた全体感を常にもち、自分
ごとで自発的に動いていく役割が理想の
ロールモデルになると私は考えています。

一般的に「経営企画部」というと、中期の
事業計画や予算編成、予実管理やM&Aや
新規事業など、会計・経営寄りの業務を
管掌しています。

UDSが、人事や広報、総務等を経営企画部
としている理由は、上記に記したとおり、
これからの人事・広報・総務などは経営の
エージェントとしての役割、そして一番
求められるのは「企画力」ではないか、と
いう考えがありこわっています。

今回の経営企画塾の参考資料として、企画
を高めるという趣旨で
プロジェクト・デザイン・パターンを
経営企画版として編集し、16のパターン
を簡易に作成しました。

この内容を踏まえて、当日はディスカッ
ションを進めて頂きました。

具体的には3年後の2021年、来期、そして
来期の施策について18項目について
あらかじめ考えて頂き、各自の内容を吟味
した上で、当日は下記10個の論点を全員で
議論しました。

①運営拠点の数、管理とシナジー
②新卒採用の質、量、媒体、手段
③中途採用の質、量、媒体、手段
④教育研修の基本方針、コンテンツ
⑤グループ会社の数、管理とシナジー
⑥全社PR戦略・コンテンツづく
⑦ITシステム戦略
⑧売上支援策
⑨経費削減策
⑩経営者の後継決定プロセス

2グループに分かれて1項目30分×10回の
ディスカッションを行い、最終的に来期の
10個の施策案ができあがりました。

10個の施策案にそれぞれ直接の担当者と職
種外の担当者を指名づけ2〜3人一組で年末
までに施策内容をブラッシュアップし来年の
キックオフで発表、早速、アクションにうつ
りますのでご期待くさい!

実質、初めて経営企画部の全員とまる一日議
論に同席しました。

日頃は地道で裏方の仕事が多いせいか、問題
は目につきやすいものの、成果は見えにくい
宿命がある経営企画部。

あらためて、一人ひとりの意見を聞くとよく
考えているし、前向きに全社のことを考えて
頂いていることがよくわかりました。

また、当然のことかもしれませんがクライア
ント、そして日々クライアントに最前線で接
している拠点の一人ひとりを第一に考える姿
勢を確認できて安心しました。

これからもよりフラットで 思いやりのある組
織をつくっていけると期待をしています。

論点にもあがっていたとおり、今後、国内外
で拠点が増え、グループ会社も増やしていく
方針、一方で経営者の後継体制も整備してい
くという難しい局面を迎えます。

当然、後継社長は慎重に協議を重ねる必要あ
りますが、属人的な要素も多く、あまり一人
の一にすべてを期待するのは現実的ではあり
ません。

そのような中、いつまでもUDSらしさを失
わず、らしさをマネジメントしていくために
は経営企画部のレベルがもっともっと高まっ
ていく必要があります。

決して前にでることはせず、悪しき官僚のよ
うに裏で操ることもせず、どうやれば、全員
が経営者意識をもち、自分ごとで仕事を楽し
めるか、そのためのしくみやコミュニケーシ
ョン、仲間探しが経営企画部の大きな課題で
あり目標であることを、改めて感じた一日で
した。

(2018/12/09_マネジメントだより_436)