少し前になりましたが、INBOUND LEAGUE
の2周年イベントで久しぶりにやまとごころ
の村山社長とご一緒し、地方におけるインバ
ウンド業界の「共創」をテーマにパネルディ
スカッションをさせて頂きました。

インバウンドと一括りに言えないほど、国も
違えば文化、言語も違うため1社ですべてを
解決することは不可能です。

UDSのようにホテル、まちづくりをする会社
もインバウンドプレイヤーの1社ですが、
民泊、車中泊、ツアーガイド、スマートロッ
クやアプリ系などコラボ先は多様に存在しま
す。

インバウンドのメッカとなることを目指して
やまとごころと一緒に企画し開業しましたが
着実に、インバウンドのスタートアップ起業
家も増えてきました。

今週から「グレーターなんば」と称してイン
バウンドで大盛況の大阪ミナミ地区を、より
一層、活性化していこうとする南海電鉄さん
のプロジェクトがスタートしましたが、南海
さんもINBOUND LEAGUEつながりで縁ので
きたクライアントです。

ホテルやまちづくりに欠かせないインバウン
ドマーケティングですが、引き続き、由縁を
はじめ各ホテル、あるいは地方創生系のビジ
ネス面でINBOUND LEAGUEが一つのハブと
なり、新しいビジネスやクライアントとの、
つながりを産んでいけると理想的です。

今週は、インバウンドと並び、重要な課題で
ある在日外国人との共生モデルについて、
皆さんにも考えていただきたいと思い紹介し
ます。

前述した「グレーターなんば」において、
UDSは特に新今宮・恵美須町地区に対して、
新たな活性化策を考えるとともに、
「外国人との共生モデル」に関するアクショ
ンプランづくりをもとめられています。

関西にゆかりのある方ならご承知の通り、
新今宮・恵美須町エリアは、通天閣をはじめ
少し怖い、ガラの悪いイメージがついており
低所得層向けの日払い簡易宿所などが多いこ
とでも有名です。

2022年に星野リゾートが新今宮駅隣地に
400室規模でOMO7を開業、また駅近くに
インバウンド向け宿泊・飲食・コワーキング
を提供する「YOLO BASE」が開業しました

上記2施設と恵美須町駅に南海電鉄が新築で
建設する12階建物を中心に、エリア内の施設
はここ数年で新たに開業していきます。

そのような背景で、内閣官房政策ページより
外国人との共生における課題をピックアップ
しました。

主な課題は9項目
①日本語で生活できるために必要な施策
②子どもの教育
③雇用・労働環境
④医療・社会保障
⑤居住の安定確保
⑥治安問題への対応
⑦情報の多言語化、外国人への情報提供
⑧互いの文化尊重、理解促進
⑨地方自治体との連携、負担

私たちが、まずもって取り組めるのは③の
雇用と⑧の文化尊重ではないかと思い、企画
を進めています。

現状、日本の在留外国人数は約260万人。
そのうち、働いている人は128万人と約半数。

一方で、以前にも紹介しましたが、パーソル
と中央大学の調査で、2030年の日本の労働
人口は644万人不足との予測が出ていました。

不足の補填策の一つが働く外国人を増やすこ
ととされており、2035年までにあと81万人
増やし働く外国人が209万人必要であると
試算がされていました。

国別では一位が中国、二位が韓国で三位が
ベトナムで約33万人で、働いている技能実習
生が半分ほどになっています。

ただし、ベトナムが増えているのはここ8年
技能実習生制度が導入されてから30万人増え
ているそうです。

インバウンドと言われる訪日外国人の増加に
目がいきがちですが、日本で働き生活する人
もこれからますます増えていくことも注目す
る必要があります。

東京では新大久保が多国籍タウンとして、各
国の料理店だけではなく、新聞社や洋服店も
出店するなど拡がりを見せています。

ただし、外国人と日本人が普通に共生できて
いるまちはまだまだ少ないのが現状です。

意図するしないを問わず、これだけ訪日も在
日も外国人が増えてきている中で、理想的な
共生モデルを考えて実践していく必要がある
と思います。

オランダのイエナプランスクールを訪問した
際、クラスの過半数がオランダ以外の国籍の
子どもたちでその多様性が普通なので、特に
日本人だから何かを言われることもなく異質
そのものが存在しないためいじめもないと言
っていました。

UDSでも社員の国籍は10年前に比べればあり
がたいことに多様化してきています。

今後は、新卒を含め採用においても当たり前
にグローバルに採用していかなければいけま
せん。

一市民として、一社員として、今後、多国籍
の人と日本で共生していくことは重要な経営
課題でもあると考えています。

とは言え、外国人、日本人と区分すること自
体がナンセンスな部分も多く、基本的には
1人ひとりの個別対応が前提ですが、文化や
価値観の違いはお互いに定期的に学び合える
場があってもいいかもしれないですね。

国内外を問わず、日常的に多国籍の共生モデ
ルとして先進的、順調にいってるところがあ
れば是非とも教えてください。

(2019/11/17_マネジメントだより_485)